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さそり座とアンタレス

さそり座とアンタレス

夏の宵の南天をいろどる巨大なS字のカーブを描くさそり座は、冬のオリオン座とならんでもっとも均整のとれた美しい星座に数えられれます。 さて、さそり座のSカーブを見ていくと、赤いアンタレスがその心臓、すぐ右側で縦一列に四個の星が並んでいるのが大さそりの振りかざす二本のはさみ。 アンタレスからいったん南の地平線に下がって再び上向きに跳ね上がったカーブの先端が恐ろしい毒針となります。 実際の星空でさそりの絵姿をS字のカーブにはめこんで思い浮かべてみると、偶然の星の配列とはいえ、そのみごとさに感心せずにはおられません。
この星座での主役はなんといっても、さそりの心臓のところで輝くアンタレスです。 アンタレスは黄道の近くにいるため、しばしば軍神アレスの星とされる赤い惑星の大星がやってきて並び、この二つがいかにも赤さの色比べをしているように見えるところから「火星に対抗するもの」という意味のアンチ・アレスと名付けられたものです。 全天星座入門(藤井 旭)より

☆6月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒