火星

火星

土星や木星は毎年地球に近づきますが、火星は2年と2ケ月毎にしか地球に近づきません。 その火星が5月末に近づいてきます。 ただ火星の場合、太陽を回る軌道がいびつな楕円のため、近づいても大接近、中接近、小接近となり、今年は中接近で、観望の条件としてはまずまずといったところでしょう。 火星は肉眼でみても赤っぽく見えますが、それは火星の土壌の中に酸化鉄が多いためなのですが、このことは過去に液体の水が存在していた証拠でもあります。 現在の火星は、平均気温が-50℃位。大気も二酸化炭素が大半で、水も土の中に氷として存在しているようです。とても人間が住めるような環境ではありませんが、世界の科学者達の中には地球が温暖のため、将来住めなくなるのを見越して「火星を人間が住めるような惑星に改造して移住しよう」と計画している人達もいるようです。 数百年、数千年をかければ、理論的には可能なようですが、変えることができないのは重力です。 大きさが地球の半分しかない火星は、重力が地球の三分の一となります。 このことが長い年月の間に、人間の体にどのような影響を与えるかは、まだ未知数のようです。 ☆5月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに 8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに 1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離 (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離 (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転 (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転 (365日)=30km/秒