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春の夫婦☆(うしかい座のアルクトゥルスとおとめ座のスピカ)

春の夫婦☆(うしかい座のアルクトゥルスとおとめ座のスピカ)

春の大曲線上に輝くうしかい座のアルクトゥルスは日本では麦の刈り入れの、いわゆる麦秋のころの日暮れ時、頭上に輝くところから「麦星」とよばれて親しまれていた。 一方、おとめ座のスピカの白い輝きの方は「真珠星」とよんでいた地方もあった。 そして、春の宵の頭上に輝くオレンジ色のアルクトゥルスと白色のスピカは一対の星と見られ「春の夫婦星」ともよばれていた。 両者のこの色の違いは、表面温度の違いからくるもので、アルクトゥルスが約4000度と低いのに対し、スピカは2万度という高さだ。 アルクトゥルスとスピカはずいぶん離れて輝く“夫婦星”と思われるかもしれないが、現在、アルクトゥルスが秒速125kmの猛スピードでスピカの方へ移動中なので、およそ6万年後にはスピカのすぐそば2度のところにやってきてならび、遠い将来文字通り仲の良い夫婦星となってならんで輝いて見えることになる。 藤井旭「全天星座入門」より ☆4月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに 8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに 1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離 (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離 (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転 (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転 (365日)=30km/秒