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M13 ヘルクレス座球状星団

M13 ヘルクレス座球状星団

6月は、梅雨にはいると、ほとんど星空には恵まれませんが、そんな中、梅雨の合間の晴れた日には雨で大気中のほこりも洗い流されているため、驚くほどきれいな星空が顔を見せることがあります。 そんな夜、夏の星座ヘルクレス座にあるM13球状星団に望遠鏡を向け、レンズの中をのぞくと、数十万数百万個の白いダイヤモンドのような星々が、漆黒の闇の中に球状に集まって、まさに宇宙の神秘を感じさせるような美しい光景が目の前にひろがります。 星団には若い星々の集まり、散開星団と球状星団の二種類があります。 球状星団は、宇宙の初期に誕生した100億歳を超えるような星々が球状に集まった天体で、銀河をとりかこむハローという空間に、現在150個くらい見つかっています。 ただ、おしなべて距離が遠いため、より口径の大きな望遠鏡のほうが威力を発揮しますが、M13は2万3千5百光年と比較的距離が近い方なので、当館の30cm反射望遠鏡でも、条件が良い夜には宇宙の神秘を感じさせるその美しさを、十分味わうことができます。 ☆6月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒