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北斗七星のミザール

北斗七星のミザール

北の空をめぐる星々の中で、まず一番目につくのは北斗七星です。 北斗七星は季節を問わず、ほとんどひと晩中いつでも北の空に見えていますから、春の星と限るものではありませんが、春の宵に北の空高く横たわりますので、見ごろといえばやはり春ということになるでしょう。 この北斗七星は、おおぐま座の腰からしっぽにかけての部分にあたります。 さて、北斗七星といえば、ひしゃくの柄の先から二番目のゼータ星ミザールに注目してください。 すこい目の良い人なら、すぐそばに小さな星がちょこんとくっついているのがわかるはずです。これがアルコルです。 その昔、アラビアでは兵士の視力検査にこの星を使い、ミザールとアルコルが見分けられたものを合格にしたといわれています。 ぜひ一度、目試しをしてご覧になると良いでしょう。 そして望遠鏡でミザールを観ると、ミザール自身がまた二つに分かれているのがわかります。 つまり、ミザールは四十連星なのです。 ※連星・・・複数の星がお互いに重力を及ぼし合い、共通の重心を中心に、一定の周期で周りあっている場合、連星と呼びます。 藤井旭「全天星座入門」より ☆3月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒