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オリオン大星雲

オリオン大星雲

オリオン座で最も目立つのは、中央にななめ一文字に並ぶ三つ星ですが、このすぐ南にもうひとつ小さな三個の星が縦一列に並んでいるところがあります。 オリオンの剣にあたるこの「小三つ星」の中央あたりに目を向けると、肉眼でも何やら小さな光のシミのような光芒が広がっているのに気が付きます。 これがオリオン座で最も有名な、そして最も重要な天体と言われる「オリオン座大星雲М42」です。 望遠鏡で見れば、ぼうっと輝くガス星雲が羽を広げた鳥のような形をしているのがわかりますし、星雲の最も濃く見えるあたりに青白い四個の星がトラペジウムと呼ばれる四重星となってきらめいているのを見ることができます。 オリオン星雲の大きさは30光年くらいの広がりがあり、太陽くらいの星を一万個以上もつくりだせる質量をもっています。 先ほど星雲の中に見えたトラペジウムの四重星は、たまたま見通しの良いところにいたので私たちの目にとまったわけですが、実際には生まれたばかりのたくさんの星がガスのもやの中にひそんでいるわけです。 もっとも、オリオン座付近の青白い高温の星々は燃料の浪費が激しく、寿命もせいぜい数千万年もつかどうかといったところで、天文学的にごく近い将来オリオン座の姿はなくなることでしょう。  参照/藤井旭「全天星座入門」

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光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒